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コラム処方箋8

手向けの花
 人はどれくらい昔から花を愛してきたのでしょう。一説によると昔ヨーロッパに住んでいたネアンデルタール人も花を死者に手向けたり、儀式で使っていたらしいです。ネアンデルタール人は、今の私たちとは別の種類の人類ですから、私たちの直接の先祖(ホモ・サピエンス)もきっとはるか昔から花を愛してきたのでしょう。
 湖面に向けて飾られた花を見て、ふとそんなことを思いました。日本人の先祖の1つ、縄文人もきっとこうして美しい湖面に花を捧げていたに違いありません。なんてったって、湖面には、何か神秘的なものを感じますから。

 ということで今週は前置きが長くなったので、早速、今週のコラム処方箋。今週はイメージが広がっていくお話です。

コラム処方箋8: イメージのネットワーク

 言葉の中には一見すると,なんでこんなに違う意味が同じ言葉で表現されているんだろうと思うような場合があります。たとえば,stickという言葉には,先の尖ったものと,ネバネバするものという意味があります。
▶ The gentleman bought a new stick.
 ⇒ あの紳士は新しいステッキを買った。
▶ [タイ・レストランでご飯の種類を訊かれて] I have sticky rice.
 ⇒ 私は,餅米(粘り気のある米)をお願いします。
これは元々stickという言葉が「先の尖った」枝や杖のようなものを表してして,「先の尖った」槍や釘のようなもので対象を突き刺すと「動けなく」なることから,「くっつく」という意味が生まれたと考えられます。イメージは虫ピンで刺された、昆虫の標本。
 ここで対象を「くっつける」には,「先の尖った」もの以外にも,糊を使うこともできます。糊はネバネバしていて,餅米も粘り気が強い。だから餅米sticky rice
 あるいは,pressureは圧力をかけることですが,pressには新聞や雑誌などのメディアという意味もあります。
 これは,昔印刷が活字を組んだ原版に(圧力をかけて)印刷したことと関係があるようです。印刷機に原版をセットして,圧力をかける。そうすると活字につけたインクが紙に転写される。そうしてできた印刷物を配付するのが,新聞や雑誌などのメディアの仕事です。ですからメディアはpress。
 このようにステッキ餅米圧力メディアのように,英語の言葉の中には一見すると,なんでこんなに違う意味があるんだと思う場合もありますが,イメージがnetworkを結びながら,ゆるやかに繋がっている場合もあるのです。 
 イメージそのものは一般化された,抽象的な概念です。ですから言葉の意味とは,イメージが色々な対象と結びつけられることから,ゆっくりと浮かび上がってくるのです。
 
 Marvin's Drug Storeでした。
 また来週。
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