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今年最後の処方箋

準備中
 えっと、今、準備中です。本番は明日、明後日でしょ?

 というわけで、今日は今年最後の処方箋。直訳病のなぞに迫ります?!

 コラム処方箋15: 直訳病のなぞ 直訳病にかかるワケ

 直訳病には,どうしてなるのでしょう。理由は大きく分けて2つあります。
 理由の1つは英語の意味が,日本語の直訳にしばられてしまうからです。たとえば,travelの直訳は,旅行です。
▶ My hobby is traveling.
 ⇒ 私の趣味は旅行です。
この例では,直訳をしてもほとんど問題ありません。しかし下の例の場合はどうでしょうか。
▶ Neanderthals did not travel much.
 ⇒ ネアンデルタール人は,定住(長距離移動をしない)生活をしていた。
ネアンデルタール人は,今から3万5千年ほど前に,現在のヨーロッパを中心に暮らしていた人類の仲間です(絶滅してしまいましたが)。直訳だと,「ネアンデルタール人は,あまり旅行をしなかった」になりますが,果たして当時の世の中に,今の私たちの想像するような,観光旅行のようなものはあったのでしょうか? 多分,なかったでしょうね。この場合,travelは,移動するといった意味です。このように,直訳は,元々の英語の意味を狭めたり,変形させてしまうのです。
 2つ目の理由は,日本語の直訳が元々の英語の使い方を誤解させてしまうことです。
▶ Einstein’s theory has changed our concept of time greatly.
 ⇒ アインシュタインの理論は,時間に対する概念を大きく変えた。
theoryの直訳は,理論です。これは上のような例では全く問題ありません。しかし下のような例ではどうでしょうか。
▶ [映画に行くかを話しあって。妻が夫に]So, in your theory, we should stay at home, because there will be too many people on Saturdays?
 ⇒ じゃあ,あなたの考えじゃ,土曜日は混むから,家にいた方がいいっていうの?
自宅で週末の予定を話しあっていて,理論はないでしょうね。たぶん,普通の日本語の会話だったら,(あなたの)考え,くらいが適当です。つまり直訳をすると,日本語の使い方に引きずられて,英語の使い方を誤って覚えてしまうのです。日本語の理論は,学術的(特に自然科学)な文脈で使われることが多い言葉ですが,英語のtheoryは,毎日の暮らしの中で使われる,普通の言葉です。たとえば,小さな女の子が「ジョンは,ジョアンのこと好きなんだよ。だって同じ下敷き,持ってるもん」と言うのも,日本語では決して「学術的な理論ではありません」が,英語では「この女の子なりの立派なtheory」なのです。

 しかも直訳病のやっかいな点は,気がつかないうちに,静かに頭の中に忍び込んでくること。そして真面目で几帳面な人ほどかかりやすい病気ということです。
 真面目な人は几帳面に単語帳を作って,直訳を覚えようとします。これは試験のときなどには便利な勉強法ですが,気をつけていないと,つい直訳の意味や使い方を,元々の英語の意味や使い方と勘違いしてしまいます。これが直訳病の原因です。
 ですから,直訳病を防ぐには,言葉のイメージを理解し,その使い方にも注意を払うことです。
 つまり,英語の単語は英語のままで覚える,ということなのです。

 今年の処方箋はこれで最後です。今年もご愛読ありがとうございました。来年は101コ目の処方箋から、連載開始です。
 おっとその前に、光のツリーをお楽しみください。

 光の木
 Marvin's Drug Store でした。

 Merry Christmas, and happy new year!
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並木
 今はもう少し葉っぱが落ちていますが,冬枯れの季節です。
 冬の公園は嫌いではありません。(木立の葉っぱがおちて)夏の盛りには見えないものが見えてきます。冬に、森が白くなった気がするのはそのせいでしょうか。
 暖かくして冬の公園を散歩するのも、気持ちがいいですよ。

 とゆーことで今週の処方箋。先週の続きで数量を言う言い方です。

 コラム処方箋14: 変化する数量を述べる言い方(直訳病?)

 数が多いか少ないか。あるいは全部がそうなのか,全然ないのか。
 こうした数量を述べる言い方は,どの言語でもたくさんあります。ただ英語の場合,変化する数量を述べる言い方もよく使われます。英語では数量が増えるとき,以下のような表現を使われます。
▶ More and more students take the math course.
 ⇒ 数学を履修する学生の数が増えている
▶ Increased number of students take the math course.
 ⇒ 数学を履修する学生の数が増えている
▶ Growing number of students take the math course.
 ⇒ 数学を履修する学生の数が増えている
 反対に数量が減っていくときには,以下のような表現です。
▶ Less and less students take the math course.
 ⇒ 数学を履修する学生の数が減っている
▶ Decreasing number of students take the math course.
 ⇒ 数学を履修する学生の数が減っている
 大切なことは,noやsomeのときと同じように,英語では数量を述べる表現はいつも名詞の前に来ますが,日本語では述語の中に溶け込んでいること。これを無理矢理名詞の前に持ってきて,「直訳」しようとすると全く変な日本語になってしまいます。
▶ Increased number of students take the math course.
 ⇒ ??増えている数の学生が数学を履修している。
▶ Decreasing number of students take the math course.
 ⇒ ??減っている数の学生が数学を履修している。
 ねっ,とても変な日本語でしょ。
 実は,こんなふうに数量が変化している状態を英語で表現するのは,英語を勉強している日本人の多くが苦手としています。これは英語の表現が難しいからではなく(だってそんなに難しい英語じゃないでしょ?),いつも直訳して覚えているので,普段日本語で使っているイメージと結びつかないのです。
 学校の英語の勉強で訳読ばかりしていても,意味がピンと来ないのには訳がありました。意味がピンと来ないのは,普段は使わない表現だったから。そして直訳とは,普段はほとんど使わないような表現のことが多いのです。
 直訳病は,だから,真面目に英語を勉強している人に多い症状だということが分かっていただけましたか?

 冬枯れの公園の近くで見つけた,完璧な椿の花。
完璧な椿の花

 完璧です。
 Marvin's Drug Store でした。


1本の木? 木が一本?

一本の木
 クリスマスが近いので、もはやクリスマスツリーか、という方のために。
 実はこれは紅葉した木。赤い色はクリスマスにはつきものですが、これだとやっぱり変かな?

 ということで(先週はお休みした)コラム処方箋。今週の話題は、数の言い方。ではどうぞ。

コラム処方箋13: 数はどうやって言うの?

 典型的な直訳(学校で習う英語を勉強するときだけに使う,変な日本語)では,someはこんなふうに訳されます。直訳とは,英語に似せて作られた,人工的な日本語です。たとえば次の英語の文とその直訳を比べてみてください。
▶ Some people have all the luck.
 ⇒ 何人かの人がすべての幸運を持っている。
変でしょ? たとえ意味は分かっても,直訳ってやっぱり変な日本語ですね。英語のニュアンスをもっとこなれた,自然な日本語で伝えるとすれば,
 ⇒(世の中には)ラッキーな人もいるからねえ。
って感じになります。
 これは一体どうしてなのでしょう。
 理由は,英語と日本語では,数量を述べる表現が違う場所に来る場合があるからです。一般に日本語では数量を表す表現は,名詞の前,名詞の後,そして述語の前に来ることができます。たとえば,
▶ A (One) student took the math course.
 ⇒ 1人の学生が数学のコースを履修した。
 ⇒ 学生が1人数学のコースを履修した。
 ⇒ 学生が数学のコースを1人履修した。
▶ A few students took the math course.
 ⇒ 2,3人の学生が数学のコースを履修した。
 ⇒ 学生が2,3人数学のコースを履修した。
 ⇒ 学生が数学のコースを2,3人履修した。
 でもnoとかsomeに対応する日本語みたいに,名詞の前に置くと直訳みたいで何となく変になってしまうものもあります。
▶ No student took the math course.
 ⇒ ??ゼロの学生が数学のコースを履修した。
 ⇒ 学生は誰も数学のコースを履修しなかった。
 ⇒ 学生が数学のコースを(誰も)履修しなかった。
▶ Some students took the math course.
 ⇒ ??何人かの学生が数学のコースを履修した。
 ⇒ 学生が何人か数学のコースを履修した。
 ⇒ 学生が数学のコースを何人か履修した。
 不思議ですね。直訳ばかりしていると,こういうことに気がつかなくなってしまいます。
 直訳病は,だから,真面目に英語を勉強している人に多い症状なのです。
2本の木

 本当はもう少し木が隠されていました。こうなると、もうクリスマスツリーって,嘘はつけませんね。

 ではまた来週。
 Marvin's Drug Storeでした。



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