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寒空のミュージシャン
 寒くても上半身裸のストリート・ミュージシャンです。この日はちょいとばかり寒くて、寒い、寒いと思ってたら、このお方が目に入りました。なんとなく気分としてはデキシーランドジャズでしょうか。モダンジャズではなさそうな。
 まあ、分かりませんが。

 ということで今週のお勉強。コラム処方箋です。
コラム処方箋12: イメージの広がりと重なり(原因と結果)

 英語では何かの原因があって,何かの結果が起きたことを表現するのに,cause, influence, affectの3つの言葉がよく使われます。たとえば,
▶ The first small traffic accident caused so many other accidents in a row.
 ⇒ 最初の小さな交通事故が,多くの事故を連鎖的に(玉突き事故を)引き起こした。 
▶ Van Gogh’s early works are under the influence of Japanese ukiyoe art.
 ⇒ ゴッホの初期の作品には,日本の浮世絵の影響がある。
▶ Houses that have been affected by the typhoon will be restored. 
 ⇒ 台風によって被害を受けた家屋は修理される予定です。
▶ Stress affects our mental health.
 ⇒ ストレスは心の健康に影響がある。
どれも原因(small traffic accident, ukiyoe, typhoon, stress)があって,その結果,結果(many other accidents, Van Gogh, houses, mental healthなど)が起こったことが示されています。
 違いもあります。違いは,causeが具体的な事件(small traffic accident→many other accidents),influenceが精神的な影響(ukiyoe→Van Gogh)そしてaffectが具体的な影響(typhoon→houses)と抽象的な影響(stress→mental health)の両方に使えることです。
 ですから,causeは具体的な結果,affectは具体的な結果を伴う変化,そしてinfluenceは精神的な影響に使われることが多いようです。
▶ This disease causes more than a half million deaths in Africa every year.
 ⇒ この病気は,毎年アフリカで,50万人以上もの死者を出している。
▶ This disease affects more than two million hospital patients in the United States every year.
 ⇒ この病気は,毎年全米で二百万にも入院患者に感染している。
▶ アインシュタインは20世紀で最も影響を与えた科学者の1人だ。
 ⇒ Professor Albert Einstein is one of the most influential scientists in 20th century.

 いかがでしたか?
 さて来週はお出かけするので、処方箋、お休みです。
 寒い季節です。どなたさまもお身体にはお気をつけください(当店では直訳病の処方箋は出せても、風邪の処方箋は出せませんので)
 Marvin's Drug Storeでした。
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コラム処方箋11

黄色い実2
 今週は黄色い実。なにか、一部お話のタネが見えかけていますが、無視してください。
 今週の処方箋。ジャンルのお話。好きな音楽にもゲームにもジャンルがありますが、言葉にもよく使われるジャンルがあります。今週はそのお話。

コラム処方箋11: ジャンル

 ある言葉や表現には,日常会話ではよく使われますが,正式な書類ではほとんど使われないものがあります。反対に,書類では使われますが,話すときにはほとんど使われないものもあります。このように,ある言葉が使われることの多い場面や文章のタイプのことを,言葉のジャンルと言います。ジャンルには,たとえば,日常会話とか,講演,あるいは公文書や学術論文などの種類があります。
 英語の特質の1つとして,初級の英語で習うような簡単な言葉が専門的文章でも使われるということがあります。たとえば,travelmoneyも簡単な言葉ですが,英語で書かれた学術書でよく使われます。
▶ Oxygen travels around our body in our bloodstreams.
 ⇒ 酸素は血流に乗って,体内を循環する。
▶ Creation of money was one of the most important historical inventions.
 ⇒ 貨幣は,私たちの歴史の中での重要な発明の1つである。
日本語では,専門的な内容を語るときには,日常会話では使わないような「難しい,特別な言葉」を使うことが多いので,英語のこの特徴はちょっと変な感じがします。日本語の「循環する」や「貨幣」は学術的な文書で使われることが多い言葉ですが,英語のtravelmoneyは日常会話でも学術論文でも使える言葉です。

 また辞書を見ると,難しそうな,厳めしい日本語になっている言葉が,実際には日常生活の中でごく普通に使われていることもあります。
▶ [何年も会っていなかった同級生に会って] Hey, do you recognize me?
 ⇒ 俺のこと,覚えてる?
▶ I do not buy his theory. It is ridiculous, indeed.
 ⇒ あいつの考え方には賛成できない。何かおかしい,絶対。
英語のrecognizetheoryは日常会話にも専門書にも使える言葉ですが,日本語の「識別する」や「理論」は,通常,専門的な分野で使われることの多い言葉です。ですから,recognizetheoryを難しそうだと思ってしまうのは,日本語の辞書の翻訳に騙されているのです。

 ただし,英語にも比較的限られた,専門的・学術的なジャンルでのみ使われることが多い言葉もあります。attributeは,その一例です。
▶ International scientists attribute the recent extreme climates to global warming.
 ⇒ 世界中の科学者が,近年の異常気象を地球温暖化が理由だと考えている。
▶ The group of international researchers attributed the painting to Van Gogh.
 ⇒ (美術の)国際研究チームは,その絵画をゴッホのものと結論づけた。

 このように言葉が使われるジャンルは,その言葉1つ1つで違います。要は,言葉を学ぶとき,その言葉のイメージ(意味)とともに,その言葉がどんなときに,どんな文章の中で使われているのか(ジャンル)を知ることも大切だということです。
 その言葉がどんなジャンルで使われることが多いのか。
 それも,その言葉を使いこなすための大切な情報です。

 黄色い実1

 黄色い実も時が経つとこうなります。中には赤い(ピンク?)の実が隠されていました。ってことは、その中にも他の色の実が隠されているのかな?

 ではまた来週。
 Marvin's Drug Storeでした。

コラム処方箋10

真弓1
 真弓というのだそうです、この木は(事典で調べました)。ピンク色の実がかわいいでしょ。なんか飴みたいですよね。
 さあて、この実が後でどうなるかは、見てのお楽しみ。今週の処方箋の最後の方で公開します。

 ということで、まずは、今週のお勉強。今週のコラム処方箋です。今週のテーマは専門用語。きゃあ、難しそうだ、とは言わないで。実は英語の専門用語は、難しくはないのです。
 では、どうぞ。

コラム処方箋10: 専門用語

 英語には,イメージが同じなら同じ言葉を,いろいろな異なった対象に使えるという特徴があります。この特徴が英語の学術用語の作り方に端的に現れています。たとえば,compositionという言葉には,『(部品などを集めて)組み立てる』というイメージがあり,文学や音楽,絵画や地学などのいろいろな分野で専門用語として使われています。
▶ I failed the composition class twice.
 ⇒ 作文のクラスで2回単位を落とした。
▶ Fauret’s composition often exhibits modern harmonies.
 ⇒ フォーレのには,現代的な和声が使われている。
▶ Picasso is a genius in his composition.
 ⇒ ピカソは絵画の構図において天才性を示している。
▶ The internal composition of the Martian rock is unknown.
 ⇒ この火星の石の内部組成については未確認だ。
つまりこのcompositionという専門用語は,共通する一般的なイメージとそれぞれの分野の専門的概念を同時に伝えているのです。
 この英語の習慣には,大きな利点が2つあります。
 1つは新しい概念を学ぶときに便利なこと。それは言葉の基礎的なイメージが共通なので,他の分野の内容も見当つけやすいからです。もう1つは,専門用語がイメージの共通性を基盤にして作られているので,ものごとの一般性を探るという学術活動の本質に(偶然ながら)向いていたということです。英語で,建築学者と哲学者,あるいは数学者と文学者などの間で分野を超えた議論が起こりやすいのは,この理由からかもしれません。
 ただし一般的なイメージは同じでも,それぞれの分野での「意味」は厳密には違います。たとえば作文では使う部品は「言葉」ですし,音楽では「音」です。また絵画を作る部品は「色」や「形」ですが,石の部品は鉄やマンガンなどのさまざまな「元素」です。そこで英語ではそれぞれの分野で専門用語を,必ず定義をしてから使うことになっています。つまり英語では,「専門を学ぶ」ということは,とりもなおさず,それぞれの分野での「定義を学ぶ」ということなのです。

 さあて、今週のコラム処方箋、どうでした? 実は英語の専門用語って簡単だって思ってくれたら、めっけもの。実は、基本のイメージさえ押さえてあれば、簡単、なのです。

 ではピンクの実の後編。真弓のピンクの実は、時間が経つと、こうなります。
真弓2
 ねっ、中から赤い実が出てくるのです。ふふふふ、できるな、おぬしって感じです。きれいなセロファンに包まれて、中に本当の飴が隠されていたって感じ? 

 Marvin's Drug Storeでした。また来週。