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コラム処方箋9 10000回ヒット記念

蝶1
 夜が明けたら10000回を超えていました。ありがとうございました。おかげさまで、ヒット数10000回を無事、越すことができました。これもひとえにこの記事を読んでくださるみなさまのおかげです。これからも記事と写真に磨きをかけていきますね。
 これからもよろしくお願いします!

 さて気分がいいので、いつもより早めの今週の処方箋。今週はイメージの重なりと人の出会いという神秘的(?!)なお話です。

コラム処方箋9: イメージの広がりと重なり

 言葉のイメージは,ゆるやかに変化して広がっていきます。そうすると変化していくうちに,他の言葉のイメージと(偶然なのでしょうが)重なってしまうことがあります。それぞれ別の場所で生まれて,偶然違う所で出会ってしまう。そんな人の出会いにも似た出会いが,言葉にもあるのです。たとえば,admit,permit,allowという言葉は,「許可する」という意味で重なっています。
▶ John was admitted to the university.
 ⇒ ジョンは,大学に入学を許可された。
▶ John asked the city for permission to research the forest.
 ⇒ ジョンは森を調査するための許可を市当局に申請した。
▶ The researchers were allowed to enter the ancient church.
 ⇒ 研究者たちは,古代の教会の中に入ることを許可された。
しかしadmitには,「風や光を建物の内部に入れる」,allowには「必要な費用を認める」という,「許可」とはちょっと違った意味もあります。
▶ Rooftop window admits light and fresh air.
 ⇒ 天井の窓から光と外の空気が入ってくる。
▶ The city counsel allowed the mayor \300,000 for travel expenses.
 ⇒ 市議会は市長に30万円の出張費を認めた。
 あるいは,appear,look,seemという言葉は,「私にはそう見える/思える」という意味で重なっています。
▶ [友人が病気で学校を休んだ話をしていて]It appears that he is lying.
 ⇒ たぶん,仮病だよね。
▶ [話をしていて。あいての目を見て] You look like you are lying.
 ⇒ (あなた,もしかして)嘘ついているんじゃない?
▶ [話をしていて。相手に向かって]It seems that you are lying.
 ⇒ 嘘ついているね
しかしappearには「出現する」,lookには「見る」という,違った意味もあります。
▶ A yellow submarine appeared in the dock.
 ⇒ (造船)ドックに,黄色い潜水艦が現れた。
▶ Joan looked at me very sadly.
 ⇒ ジョアンは,とても悲しそうな目で僕を見つめた。
 つまりそれぞれの言葉のイメージはゆるやかに広がっていて,他の言葉のイメージと(偶然)重なりあっているのです。
 ただしイメージがどの方向に広がるのか,イメージがどの言葉と重なってしまうかは前もって予想できません。言葉のイメージは,言葉が使用される中でゆるやかに広がって,変化して行くからです。これもまた人の出会いと似ていますね。 

 今週は記念なので、写真をもう一度。上の蝶がどこかに飛んでいく直前を偶然撮ることができました。さてこの蝶はどこに飛んでいくのでしょうかねえ。今度はあなたと偶然出会うかも。

 来週も処方箋お届けします。
 では、では。
 Marvin's Drug Storeでした。
蝶2

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コラム処方箋8

手向けの花
 人はどれくらい昔から花を愛してきたのでしょう。一説によると昔ヨーロッパに住んでいたネアンデルタール人も花を死者に手向けたり、儀式で使っていたらしいです。ネアンデルタール人は、今の私たちとは別の種類の人類ですから、私たちの直接の先祖(ホモ・サピエンス)もきっとはるか昔から花を愛してきたのでしょう。
 湖面に向けて飾られた花を見て、ふとそんなことを思いました。日本人の先祖の1つ、縄文人もきっとこうして美しい湖面に花を捧げていたに違いありません。なんてったって、湖面には、何か神秘的なものを感じますから。

 ということで今週は前置きが長くなったので、早速、今週のコラム処方箋。今週はイメージが広がっていくお話です。

コラム処方箋8: イメージのネットワーク

 言葉の中には一見すると,なんでこんなに違う意味が同じ言葉で表現されているんだろうと思うような場合があります。たとえば,stickという言葉には,先の尖ったものと,ネバネバするものという意味があります。
▶ The gentleman bought a new stick.
 ⇒ あの紳士は新しいステッキを買った。
▶ [タイ・レストランでご飯の種類を訊かれて] I have sticky rice.
 ⇒ 私は,餅米(粘り気のある米)をお願いします。
これは元々stickという言葉が「先の尖った」枝や杖のようなものを表してして,「先の尖った」槍や釘のようなもので対象を突き刺すと「動けなく」なることから,「くっつく」という意味が生まれたと考えられます。イメージは虫ピンで刺された、昆虫の標本。
 ここで対象を「くっつける」には,「先の尖った」もの以外にも,糊を使うこともできます。糊はネバネバしていて,餅米も粘り気が強い。だから餅米sticky rice
 あるいは,pressureは圧力をかけることですが,pressには新聞や雑誌などのメディアという意味もあります。
 これは,昔印刷が活字を組んだ原版に(圧力をかけて)印刷したことと関係があるようです。印刷機に原版をセットして,圧力をかける。そうすると活字につけたインクが紙に転写される。そうしてできた印刷物を配付するのが,新聞や雑誌などのメディアの仕事です。ですからメディアはpress。
 このようにステッキ餅米圧力メディアのように,英語の言葉の中には一見すると,なんでこんなに違う意味があるんだと思う場合もありますが,イメージがnetworkを結びながら,ゆるやかに繋がっている場合もあるのです。 
 イメージそのものは一般化された,抽象的な概念です。ですから言葉の意味とは,イメージが色々な対象と結びつけられることから,ゆっくりと浮かび上がってくるのです。
 
 Marvin's Drug Storeでした。
 また来週。

コラム処方箋7

まるで造化のような
 まるで造花のような花、ですね。最初見たときは、あれ造花差してある、と思ったのです。お花さん、すみませんでした。触ってみると紛れもないほんもの。いやあ、びっくりしました。
 実際野生の花って、けっこう虫食いがあったり、形が崩れてたりするのです。でもこれは、育てたものではありますが、ほぼ完璧。写真に撮って、そのお姿をみなさんに公開です。いやあ、りりしいでしょ?

 ということで今週のコラム処方箋 イメージの焦点です。笑点ではありません(オヤジギャグ

コラム処方箋7: イメージと焦点

 イメージは一般化された,抽象的な概念なので,いろいろな言葉が似たようなイメージを持ってしまう場合があります。そんな場合には,それぞれの言葉がイメージのどんな側面に焦点をあてているかが,言葉の使われ方に現れる場合があります。
 たとえば,英語のidentifyとrecognizeには,「(人やものが何であるかを)見分ける」という共通のイメージがあります。違いは,recognizeが「感覚を通してあまり意識せずに分かる」という側面に焦点をあてているのに対し,identifyはどちらかというと「意識的に対象を特定する」という側面に焦点をあてていることです。
▶ [同窓会で。長い間会っていなかった同級生に]Do you recognize me?
 ⇒ 僕のこと覚えてる?
▶ [10年ぶりに友達から電話がかかってきて] Yeah, I recognize your voice.
 ⇒ 声で(君が誰か)分かるよ。
▶ [小学校の算数のクラスで。図を指して教師が] Now, class, identify triangles among these objects.
 ⇒ この中で三角形はどれ
▶ The police department identified the murderer from his DNA.
 ⇒ 警察はDNAを使って殺人犯を特定した。
 あるいは英語のarchitectureとconstructionのどちらにも,「ものを作る」というイメージがあります。しかしarchitectureはものを作るための概念的作業,constructionはものを作るための実際の作業という,もの作りの異なった側面に焦点をあてています。
▶ The engineers are discussing the architecture of the new program.
 ⇒ エンジニアたちは,新しいソフトの全体構造について話し合っている。
▶ Much money is needed for highway construction.
 ⇒ 高速道路の工事には多額の資金が要る。
 このように英語では一見似たようなイメージを持つ語がたくさんあります。それぞれの言葉の微妙な使い分けを知るには,それらの語がイメージのどの側面に焦点をあてているかを知ることも大切です。

 ではまた来週。ことばの不思議と自然の不思議を求めて。
 Marvin's Drug Storeでした。

台風一過の処方箋(コラム処方箋6)

秋の実
 いやあ、すごい台風でした。被害にあわれた方々、心からお見舞い申し上げます。
 でも台風は過ぎ去ってみれば、こんないい天気。赤い実が日に輝いていました。昨日は暴風で電車が止まったりしたのにね。
 週末は天気の良いところが多いようです。どうか素敵な秋の日をお過ごしください。

 ということで(ちょっと気が早かったですが)、今週のコラム処方箋。今週はカタカタのお話です。

コラム処方箋6: カタカナ

 日本語では,外国語から入ってきた言葉を表記するとき、カタカナを使います。英語から日本語に入った言葉も,ですから,カタカナを使います。しかしカタカナになった英語は,カタカナになったときに意味が変わってしまうことが多いようです。それは「1つの言葉にたくさんの意味を持たせる英語」と「たくさんの違う言葉で使い分ける日本語」という,それぞれの言語の特徴が裏にあるからです。
 たとえば,カタカナのキャンペーンはどちらかというと、新商品の売り出しとかで使われることが多い言葉ですが,英語のcampaignは歴史や社会の教科書でもよく使われる言葉です。
▶ The spring sales campaign was not satisfactory.
 ⇒ 春のバーゲン・セール(の売り上げ)はまあまあだった。
▶ Napoleon failed in his campaign to Russia.
 ⇒ ナポレオンは,ロシア遠征に失敗した。
▶ Jimmy’s campaign for the president has just begun.
 ⇒ ジミーの大統領はまだ始まったばかりだ。
このようにカタカナになると,元々の英語の意味の広がりが狭められて,その一部の意味だけになってしまうことがよくあります。
 またカタカナになって,意味が全く変わってしまう場合もあります。
▶ [出勤前に。夫が妻に]Make sure you turn off the stove before you leave.
 ⇒ 出掛ける前に,コンロの火を消すのを忘れないで。
▶ The delegate of Japan claimed the nation’s position in the conference.
 ⇒ 日本代表は日本の立場を会議で主張した。
英語のstoveは台所にある調理器具ですが,カタカナのストーブは暖房器具です。また英語のclaimはしっかりと根拠を示して自分の意見を述べることですが,カタカタのクレームは,文句を言うという意味で使われることが多いようです。
 このようにカタカナは外国語を日本語の中で表記するのに便利な文字ですが,そのとき意味も変わってしまう場合があります。
 カタカナは,発音はもちろん,「意味も日本語」のことがとても多いのです。

 Marvin's Drug Store でした。


萩
 何の花でしょうか。道路のわきから舗道の上に、顔をのぞかせていました。もうちょっと伸びると人にあたって枝が折れちゃうし、もうちょっと手前だと、多分、見てもらえない。絶妙の長さ、とでもいうのでしょうか。
 何にでも、ちょうどいい、って長さとかタイミングがあるのでしょう。
 コラム処方箋シリーズも、ちょうどいい長さになっていたらうれしいのですが。

 ということで今週のコラム処方箋。頭の体操をお楽しみください。
 コラム処方箋5: 多義語

 日本語から見ると,英語は1つの言葉にいろいろな意味がある(多義語)ように見えることがあります。たとえば,
▶ I consulted with my lawyer before I signed the contract.
 ⇒ 契約書に署名する前に,私は弁護士さんに相談した。
▶ I consulted with my doctor, because I do not sleep well.
 ⇒ よく眠れないので,お医者さんに診察してもらった。
▶ I consulted with my computer specialists about my new computer.
 ⇒ 新しいコンピュータについて専門家から意見を聞いた。
つまり日本語の場合,弁護士には「相談」,お医者さんには「診察」,そして専門家なら「意見を聞く」といろいろな表現を分けて使います。
 だから日本語では,「私は今日学校の先生に進路について診察してもらった」とは言いません。それは日本語では「診察」はお医者さんだけに使う,「特別」な,「専用」の言葉だからです。
 それに対して英語の場合,これらの場合基本的にconsult1つで済ませてしまいます。そしてどの場合も,「専門的な知識や情報を持っている人に相談して,意見を聞く」という共通のイメージを持っています。逆にそのような共通のイメージを持っている場合,英語ではconsultという言葉を使って,その共通性に焦点をあてて表現しようとします。
 このように日本語では使う場所や対象に応じて使う言葉を使い分けることがありますが,英語の場合,共通性に焦点をあてて,異なった対象に同じ表現を使うことが多いようです。ですから日本語から見れば,英語は「1つの言葉にたくさんの意味がある」ように見えますが,英語から見れば日本語は「同じような意味なのに,たくさんの違う言葉で使い分けている」ように見えるはずです。
 要するにこれは英語と日本語の言葉の使い方の習慣の違いということですが,一見まるでバラバラに見える現象にも,「1つの言葉にたくさんの意味を持たせる英語」と「たくさんの違う言葉で使い分ける日本語」という,英語と日本語のそれぞれの言語の性格が隠されているのです。

 ちょうどいい長さでしたか?
 Marvin's Drug Storeでした。



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