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コラム処方箋4

カミキリムシ
 昨日、思い立って(って突然、ああ、髪、切りたいと思って)髪を切ってきました。なんか一定の長さになると、急に切りたくなるのです。
 でもだからといってカミキリムシの写真を撮ったわけではありません。たまたまです。偶然です。入り口の植え込みに、カミキリムシがいるのを発見して、驚かせないように静かに写真を撮ってみました。でももうあまり動かなかったから、もしかしたらもう寿命だったのかも知れません。秋、ですからね。
 さて、ということで今週のコラム、どうかお楽しみください。

 コラム処方箋4: イメージの中立性
 イメージというのは,それ自体一般化された,抽象的な概念です。ですから英語の言葉はイメージが共通であれば,それが良いことであっても,悪いことであっても共通に使えるという特徴があります。たとえば,involveという言葉には、互いに関係のなかったものが,何かをきっかけとして「互いに関わりを持つようになる」というイメージがあります。英語ではこのイメージを使って,実にさまざまな関わり方を,involveを使って表現することができます。
▶ I have been involved in the company’s management since its establishment.
 ⇒ 設立以来,私はその会社の運営に関わっています。
▶ The international medical project involves many Japanese doctors.
 ⇒ その国際医療プロジェクトには,多くの日本人医師も参加している
▶ Three innocent passengers were involved in the traffic accident.
 ⇒ 3人もの罪のない歩行者が,その事故に巻き込まれた。
▶ The two politicians have been involved in an international crime. 
 ⇒ 2名の政治家は,国際的な犯罪に関与していた。
このとき,会社とか国際医療プロジェクトに関わりを持つことは悪いことではありませんが,事故や犯罪に関わりを持つことは決して良い関わり方とは言えませんね。

 toughも良い意味でも,悪い意味でも使われます。
▶ The commander is a tough fighter. We can trust him.
 ⇒ 司令官はタフな男だ。信用できる。
▶ Mr. Smith is a tough negotiator.
 ⇒ スミス氏は手強い交渉相手だ。
 このように英語の特徴の1つは,イメージの共通性を捉えて,一般的に物事の性質を述べるということです。ですから日本語から見ると英語の言葉は,多義的,意味がいくつもあるように見えることがあります。しかしこのことが,ものごとの一般性を捉えて表現する,という英語の特徴の1つになっているのです。

 深まり行く秋。どうか充実した日々をお過ごしください。
 Marvin's Drug Storeでした。
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コラム処方箋3

銀色のうさぎ
 学門の秋、食欲の秋ときたら、芸術の秋も忘れてはいけませんね。こんな彫刻はいかがでしょうか。
 不思議な国のアリスのうさぎだそうです。後ろがミラーガラスになっているので、本当にふしぎな空間に迷い込んだような。
 実はこの彫像、かなり大きくて、下から見上げています。屋外に展示してあるオブジェや彫刻。
 ふむふむ。これも、うまく周りの空間を利用しているなって感じです。

 とゆーことで今週のコラム処方箋。

 コラム処方箋3: イメージと対象の拡大

 英語では1つの言葉を,イメージが共通であれば,いろいろな異なった対象に使えます。この英語の特徴は,新しいモノが生まれてきたときに遺憾なく発揮されます。たとえば,mailという英語の言葉は,現在では大きく分けて2つの対象を示すのに使われます。
▶ [朝食時。妻が夫に]Honey, we expect an international mail from Hawaii today.
 ⇒ 今日,ハワイから国際郵便が届くはずよ。
▶ [コンピュータ画面に表示が出て] You’ve got mail.
 ⇒ メールが着きました。
以前はmailと言ったら紙の郵便しかありませんでした。しかし十数年前頃から紙以外のmail,電子メールが日常的に使われるようになりました。英語では紙のmailも,電子のmailもどちらも, mailです。
 もっと古くからあるものが,もっとも新しいものに使われた例もあります。
▶ [考古学者が羊皮紙でできた巻物を助手に渡して]Unroll the scroll, and find the portion that contains hieroglyphs.
 ⇒ その巻物の中を見て,象形文字のある部分を探してくれ。
▶ [情報処理のクラスで。教師が学生に]Scroll the screen down, and find Table 5.
 ⇒ 画面を下に動かして,表5を見つけなさい。
 このように英語ではイメージが共通であれば,いろいろな異なった対象に同じ言葉が使えます。この特徴は新しいモノが生まれてきたときにはとても便利です。つまり新しい言葉を作る必要も,覚える必要もないからです。
 実は英語では,コンピュータやDNA,バイオテクノロジーなどの先端分野でも新しい言葉を作らず,昔からある言葉が上手にそのイメージを生かして使われています。
 モノは新しくても,それを表す言葉は使い慣れた,昔からの言葉。
 英語の場合,このようなことがよくあります。

 Have a nice Silver Week!
Marvin's Drug Storeでした。

コラム処方箋2 食欲の秋

ブレッドプリン

 まあ、そうですよね。いくら秋が学門の秋と言っても、食欲だって、一応本場は秋ですから。ということ今週はせめて目からだけでも、美味しいケーキを。
 これ、ブレッドプリンと言って、パンを洋酒につけてから作ったプリン。美味しそうでしょ。もちろんこの後、いただきましたよ、はい。
 ちなみにプリンは英語ではpudding。お米で作ったのやら、パンで作ったのやら色々あります。
 目からだけでも満足いただけたら、今週のコラム処方箋をどうぞ。

 コラム処方箋2: イメージ

英語では同じ言葉を,いろいろな異なった対象に使うことができます。それは英語には,イメージが共通であれば,使う対象が違っても同じ言葉を使うという一般的な特徴があるからです。イメージとは,その言葉が持っている抽象的な意味・概念です。たとえば,reproduceという言葉のイメージは,最初数が少なかったものが,時間が経つにしたがって,その数が『だんだんと増えてくる』というイメージです。
 英語ではこのイメージを使って,さまざまな対象が増えることを,reproduceという言葉を使って表現することができます。
▶ Mice reproduce in a very short time.
 ⇒ マウスはあっという間に数が増える
▶ Cedar trees reproduces by releasing pollen in spring.
 ⇒ 杉は春に花粉を飛ばして,繁殖する
▶ The DNA molecule reproduces itself in the cell.
 ⇒ DNA分子は,細胞の中で自分の複製を作る
▶ Reproduction of this DVD is illegal.
 ⇒ このDVDの複製を作ることは法律で禁じられています。
つまり英語では,ネズミも杉もDNAもDVDも,みなreproduceで,「その数が増えていく」イメージを表せます。

 developのイメージは,「(時間が経つにしたがって,比較的シンプルな形から,高度で複雑な形に)変化していく」こと。
 このイメージも,次のようなさまざまな対象に使われています。
▶ Our understanding of each other is still developing.
 ⇒ 僕たちは今でもお互いの理解を深めあっている。
▶ Northern side of the city has not been developed yet.
 ⇒ 町の北側は,まだ未開発のままだ。
▶ A new technology for the Internet has been developed by international engineers.
 ⇒ インターネットの新しい技術は,国境を超えた技術者たち(の努力)によって産み出されている。
つまり友情や町,そして技術が当初のシンプルな形から,時間を経てより高度な段階に深まっていくことが,developで共通に表されているのです。
 このように英語には,「イメージが共通であれば,使う対象が違っても同じ言葉を使える」という特徴があります。この特徴が,英語に自由で豊かな表現力を与えています。

 目からうろこが落ちました? そういうかたは、美味しいケーキをご褒美にどうぞ。
 コラム処方箋、来週も続きます。

 Marvin's Drug Storeでした。

コラム処方箋1

夏の花
 夏の名残なのか、あまり暑くならなかった夏への抵抗なのか、大輪の花が太陽に向かって開いていました。それにしても太陽に向かって凛々しく咲く花のなんと存在感のあること。思わず、下から伸び上がって写真を撮らせていただきました。
 
 今日から処方箋再開です。今年の秋はコラム処方箋でどうぞ。学門の秋、頑張るのだじゃよ。

コラム処方箋1: 無生物主語とイメージ

 英語では,人とものに同じ言葉が使われるとよく言われます。それに対して日本語では,人とものでは言葉を使い分けるのが普通です。
▶ I don’t work on Saturdays.
 ⇒ 土曜日には,仕事がありません(働いていません)。
▶ [壊れたコピー機を指差し] It doesn’t work.
 ⇒ 故障です(動いていません)。
英語では人にもコピー機にもworkという言葉を使いますが,日本語では人には「働く」,機械には「動く」という言葉を使うのが普通です。
 このような英語の特徴は,実は,英語に「英語の言葉はイメージを表し,イメージを共有するいろいろな対象に同じ言葉が使える」という一般的な特徴があるからです。
 smarttoughといった言葉も人や人以外の機械やものの性質を表すのに使われます。
▶ John is a smart boy.
 ⇒ ジョンは,頭がいい
▶ Engineers created a smart machine.
 ⇒ エンジニアたちは,高性能の機械を開発した。
▶ Mr. Smith is tough.
 ⇒ スミス氏は,頑健な肉体を持っている。
▶ The final exam was very tough.
 ⇒ 期末試験はとても難しかった。
つまり英語では,人も機械もその能力が高ければsmart。そして人も試験も「頑丈」で,なかなか「攻略できそうもなければ」, toughと表現されます。
 このような英語の一般的な特徴は,日本語を使う人には初めとても変な感じがします。しかし慣れてくると,これはとても便利な特徴です。それは「(慣れてくると)意味を自然に英語でイメージできるようになる」からです。
 人とものに同じ言葉が使われる英語の特徴は,実は,「英語の言葉はイメージを表し,イメージを共有するいろいろな対象に同じ言葉が使える」という特徴と深い関係があったのです。

 処方箋コラムは毎週掲載(の予定)です。
 次回をお楽しみに。

 Marvin's Drug Storeでした。